2019年
東町5丁目空き地でのコチドリの繁殖は、今年で3年連続ですが、交尾から巣立ちまで観察できましたのは2年連続です。昨年同様に抱卵から巣立ちまで、連日観察を続けて来ましたが、後述のとおり巣立ちから3日目で3羽のヒナすべてがいなくなってしまいました。しかしながら、コチドリもたくましく、子孫を残すために2回目の抱卵を6月3日から開始しており、会報の『こなら』が届く7月初めには二番子の姿が見られることを祈っています(追記:6月27日に2羽が孵化したとのことです)。
1回目の経緯を簡単に記します。4月3日に東町5丁目空き地に飛来を確認、その後、求愛・交尾・巣作り・2組による縄張り争い等さまざまな行動を観察する事が出来ました。4月21日に抱卵を開始、5月18日にヒナ3羽が巣立ちしているのを確認。幼児虐待する今どきの「人間」の親とは大違いであり、天敵のカラスへの偽傷行為・縄張りに飛来する個体の追い出し、数分間毎にヒナを呼び翼下に抱き込み懸命に守る姿を見守っていましたが、5月20日の冷雨の後、翌21日早朝にはヒナ1羽しか確認できず、その後そのヒナも草むらに入りこんだ姿を最後に、親鳥2羽が懸命に呼び探すも行方不明になりました。ヒナたちが約2か月後に飛び去る雄姿を見られず残念な結果となりました。 <写真は抱卵するコチドリ(撮影:松村茂生)>
渡辺&松村 記録写真